ポエム4

私はいつも周りの皆さんと色々なものを分け合っています。喜びや悲しみ、期待や反発心、冒険心や歌心…


目次

”1”と”2”  2月29日  おみやげ   タイムスリップ

トレーナー   警戒警報発令   三才宣言   三時間の夢

子供顔負けの大人  自分に盲目、人には…  昇天記念日 

親子二代の姉妹ゲンカ  人間刈り  生と死   節分

知恵くらべ   道連れふやしながら   南国の雪 

パソコン   花のニックネーム   輝いて生きよう   パンダさん    

ミッチー依存症




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”1”と”2”


誕生日の日づけの数字が

オール”2”の私と

義姉妹になったあなたの

お誕生日の日づけに並ぶ数字は

なんと見事にオール”1”。

不思議な偶然のご縁に

一人で喜んでいたら

そのあなたの二番目の子供が

1月2日生れになり

数字がもたらす偶然のきづなに

二度びっくり!。

あなたの"1"と

私の"2"を受けついで

この子がどんなふうに成長して行くのか

"1"と"2"のそれぞれの立場から

見守って行きましょう。



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2月29日


うるう年の四年に一回の一日。

この日を互いの素敵な日にしようという

彼の提案で

準備が進められ

いよいよのこの日。

それなのに

女の体と心の余計なものに邪魔をされ

自分から約束のすっぼかし。

今朝方の夢の中では

彼の熱っぽいお叱りに

その胸の中へ飛び込んで行ったのだったけど

目ざめての世界では

そんなお叱りコールもひびかず

私の事など忘れられてしまった

その楽しい席を想像しながら

身勝手すぎる女心をもてあます

2月29日のタ暮れ時。


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おみやげ


走るバスの中で二泊という

ハードスケジュールの

東京ディズ二ーランドツアー。

その直前まで仕事に追われ

体調崩し気味のところを

「こんな機会でもなければ

東京へなど行く事もないから」と

強行突破した人だから

そんな状態で行き帰りの二晩もバスに揺られ

眠れなかったら

帰って来るなりばったんこと

布団に倒れこむ事も

送り出した方は覚悟していたんだけど

案外元気に帰って来

お花畑で土いじりをしたり

お墓へ花を立てに行ったり

いつもと変わらぬ休日を過ごすうしろ姿に

ほっと一安心。

「大したおみやげも買えなかったけど・・・」と

すまなげに言っていたけど

そんなふうに元気で帰る事のできたのが

私には何よりのおみやげ。

ありがとう!



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タイムスリップ


人からよく

甘えるべき人に素直になれと言われる私が

昨日もそんなお説教にあずかり

心の中で何かがくすぶっていた為か

その晩の夢の中では

すっかりあの少女時代にタイムスリップ。

すがりつく度浴びせかけられる言葉に反発し

どうにもならない自分自身をもてあまして

辺りかまわず泣きわめき

食事拒否など度々の事・・・。

泣き疲れて一旦は泣きやんでも

又すぐ悔しさよみがえらせては泣き

優しい言葉かけられては

なぜだか余計悲しくなって泣き

周りの迷惑どころか

自分自身もぼろぼろ。

期待感や反抗心を

すべてあきらめに変える事で

ようやくそこから抜け出せたのに・・・。

やっと自分を見い出せたのに・・・。

そんな夢の中の

泣き顔のまま目覚めてしまい

現実の今日の顔に戻すのに一苦労の朝。


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トレーナー


おばあちゃんが旅行のおみやげに

ボク達に買って来てくれたトレーナーは

ボクの好きな黒地に

ミッキーマウスの仲間がいっぱい。

お母さんもおばあちゃんに

ボク達が喜んでいるのを見せて

おばあちゃんにも喜んでもらおうと

早速ボク達にそれを着せてくれた。

そんな心と心を結ぶ使命をおびた

トレーナーのはずだったのに

「まだあんな服を着る時期でもないのに

そんなにすぐに着せなくても・・・」という

お母さんに対するおばあちゃんのご批判が

ボク達の着ているトレーナーの中の

ミッキー達の耳をかすめたから

お母さんとおばあちゃんの間で

心痛めるもう一人の人とともに

はしゃぎ回るボク達の胸の上で

「こんなはずじゃなかったのに:・・・・」と

ミッキー達も困り顔。



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警戒警報発令


みんなばたばたムードの年末の時期

私にも人並に

年内に片づけておきたい事が色々あって

気忙しいのだが

幼稚園や保育所が休みに入り

昼間でもいつ甥や姪の

チビっ子ゲリラ群団が襲って来るか知れず

とても落ら着いて何かをやる気分ではない。

ここにこんな事を書いている間にも

何やら周りが騒がしくなり始め

早くも本日初の警戒警報発令!

さぁ、大事なワープ口をしまい

危険な物を片づけ

楽しみなおやつを隠して

ゲリラ群団の襲撃に備うべし!


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三 才 宣 言


三本のろうそくを立てた

パースデイーケーキを前に

朝からお母さんと一緒に練習したという

祐子ちやんの三才宣言は

「松田祐子です。三才になりました」

その後に

「もう指は吸いません」と

大事な一言が続く筈だったんだけど

ちょっと考えてから

「もう指は・・・吸います」になっちやった!

だってウソはいげない事だもんね。

あれから半年余り過ぎた今も

その言葉通り

おねむになるとチュウチュウやってます。

さて今度のお誕生日には

どんな言葉が聞けるか楽しみですね。


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三時間の夢


気持ちのいい五月晴れの下の

お遊びイべントの最後のお楽しみは

海外ぺア旅行の当る抽選発表。

入場した時に

その番号の書かれた抽選券をもらって

そしたら何となく

「もしかしたら・・・」という気分になり

その発表を聞くまでは帰るに帰れず

途中「一緒に帰ろう」と

声かけてくれたご親切も辞退し

「もし私が当ったらあなたと行こうかな」

「じゃあボクが当ったら君と・・・」なんて

お隣さんと互いの夢を分け合いながら

ねばった三時間余り。

しかし何と言っても

八千倍という気の遠くなる確立。

我が手に握りしめた抽選券番号など

ついに読み上げられず

海外旅行の夢は

ただの紙切れとなって

すっかり日焼けした私の手の中・・・。


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子供顔負けの大人


口達者や手先の器用さなどで

大人顔負けの子供もたくさんいるけど

その逆に何かにかけては

子供顔負けの大人の姿も

時々お目にかかります。

何だか今夜はこの茶の間も

いつもと違って気持ちよく

くつろげる雰囲気だなぁと思ったら

それは我家のちらかし屋の

その人がいないから・・・。

一晩泊まりの忘年会へ出かけた

その夜が明け

「ただいま」と帰った途端

脱ぎ捨てた服やバック

みやげ物を披露した後の紙くずや箱など

たちまち部屋はいつも通りの乱雑振り。

その人が留守だった一晩をはさんだ

二日間に発見した

子供顔負げの大人の素顔。


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自分に盲目、人には・・・


彼女の雑巾がけするところなど

見た事がないと

あなたが口を開けば、そんな事ばかり・・・

でも、残念ながら私は

そのあなたの掃除機を使うところさえ

見かけた事がないんです。

そして、おっと、この私は

はたして皆さんの目に

どんなふうに映っているやら・・・(?)。

本当に人の目は

他人に対してするどい程に

視方を発揮するものだけど

自分に対してはまるっきり

盲目だから、不思議です。

心の鏡にちらりと

自分の姿を映してみたら

結局周りの人達と似たりよったりの

自分自身を発見するだけなのに・・・。


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昇天記念日


朝から春の雨が

やさしく地をうるおす

今年の君の昇天記念日。

あれから三年目ですね。

みんないつもの通り

それぞれの仕事に励みながら

君の方に心を向けています。

残念ながらその後も

新聞やテレビから

集団暴力やいじめの二ュースは後を断たず

私達の心を痛め続げています。

こんな地上の,少年少女達の世界を

同じような所から旅立って行った君は

どんな思いで見おろしているのでしょう?

ヌいつか

天国からの君のメッセ|ジを

このワープ口に送って下さい。


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親子二代の姉妹ゲンカ


四人姉弟の

上から二番目として生れ育っだ人が

二人の子供のお母さんになり

もの心つき始めた二才の上の子が

まだ赤ちゅんの下の子を

ヤキモチやじれったさゆえに

時々ひっばたいたり

けとばしたりするのを見て、ふと

自分の赤ちやん時代にも

上からこんな目にあわされたんじゃないかと

心配になって

我が子達と同年齢差の姉上に視線向き変え

「私もこんなにされたんかいね?」。

突然の問い詰めに

あわてて記憶の糸たぐり寄せても

答えになるものひっかかっても来ず

「なんで今更そんな事・・・」と

不満気な姉上に

「もしそうやったら、おお可哀相!」 と

再度突っかかって

ついには親子二代の姉妹ゲンカ。


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人間刈り


三家族誘い合ってのイチゴ刈りに

ドライブがてらくっついて行った

春のでゴールデンウィーク最終日。

体調の加減から

「ここで待っているから」という人と一緒に

料金所で待たせてもらった一時間近く。

そこへ出入りする

色んな人のやりとりを

耳に入って来るまま聞いては

十人十色の人間性を

勝手気ままに珍味して

楽しませてもらったひと時。

イチゴ刈りの料金所で見つけた

ちょっとしたお遊びの

人間刈り!



                               
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生 と 死


朝の礼拝の席に

二世誕生を待ちわびていた

知り合いの牧師夫妻の間に

男の子が生れたという

ハッピーニュースが届けられた

その同じ日のタ方には

一年間病と戦い続けた

一人の信仰の友の

昇天の知らせ!。

生と死

始まりと終わり

光と影

喜びと悲しみが

こんなにも隣合わせのものだったとは・・・。

新しく送られた命にも

みもとに召された命にも

ともに限りない祝福を!


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節 分


保育所で、幼稚園で

それぞれに作った鬼の面をかぶり

豆の入ったマスを手に

代る々々豆まきに来てくれたチビッ子達。

「鬼は外」、「福は内」

まくが早いか拾い上げ、マスに戻す

しつかり者の可愛いお手々。

そんなお手々達に

お豆やリンゴを食べさせてもらって

節分の今夜

確かに。福は内!



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知恵くらべ


子供はとっても遊びじょうず。

時として大人が与える

おもちゃらしいおもちゃだけでは満足できず

大人の世界のあぶない物や

大事な物に

好奇の目を向け

すぐに手を出したがる。

それに対して大人は

子供や物を守る為

危険な物や大事な物を

子供の手の届かない高い所へあげたり

目につかない所へ隠したりに大わらわ。

ぬかりなくやったつもりでも

ちょっと油断するとたちまち見つけられ

可愛いお手々の思うツボ。

やれやれと溜息つきつつ、又

相手の目を他へ向けておき

そのすきに又別の所へ置き直し・・・。

いつの間にか追う立場から

追われる立場へ変わっても

果てしなく続く

大人と子供の知恵くらべ。


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道連れふやしながら


「そんなものぜいたくだ」

「なくても済ませる」と

一部の者の反対にあいながら

限られた自分の世界を広げる為に

どうしてもあきらめ切れないものは

受話器を持たずとも通話可能な電話機。

そのノドから手が出る程ほしいものを前に

反対派との押し間答の末

ある時期をさして

「それまで待て」とのご命令に

「分った」と、ひとまず一歩後退。

その時期になったら

又違う理屈が並びそうな気もするけど

一度や二度は素直に相手の言葉も受け入れ、

三度目位から又ぼつぼつ反撃開始・・・。

だって、そういつもいつもやみくもに

強行突破でぶっとばしていたら

道端のきれいな花も目に入らず

損する事だってあるかも知れない。

電話機獲得の為の

現にこれまでの頼りない歩みの中でも

何人かの素敵な理解者達に出会った事だし

こんなふうに道連れふやしながらの旅も

たまにはオツなもの。


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南国の雪


温暖なこの南国の地に

めずらしく白いきれいな雪がサラサラ。

この天からの贈り物に

「雪だ、雪だ!」と

大はしゃぎの子供達。

そんな子供の心を

どこかにもち続ける大人二人も

「早く雪の中へ遊びに行こう」と誘い合って

白い世界へ勇んで飛び出す。

風もなくおだやかな雪景色に

ちょうどよく気持ちを引き締められながら

青と黄色のカッパに赤いズボンをのぞかせた

まるで信号色ファッションで

雪とたわむれる似た者同士の女二人。

空から舞い降り

地面に落ちた途端

吸い込まれるようにフゥーと消え行く

南国の雪は

平穏な暖かさに退屈しかけた者達の心を

何とも説明のつかない

不思議な喜びでかきたててくれる

小さな白い天使達。


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夢 追 い 人


お酒の席で

アルコールの回り始めた勢いから

「俺には夢があるんや。

誰にも言うてないけど・・・」と

ふとその心の中をのぞかせてくれた君。

なるほどなぁ、それだからこそ

小さな家庭を守りながら

体カ維持につとめ

仕事であんなにボロボ口になりながらも

坦々と頑張り切れるんですね。

なるほどなぁ、それだからこそ

ほとんどの人がバカバカしいと取りあわない

私の夢の一つ々々にも

真剣に耳を傾け

応援してくれるんですね。

色んな事に傷つき疲れ

夢も希望も投げ捨てかけてた私だけど

あの酔っぱらいの

メガネの奥に光っていた目が

もう一度私に

夢追い人に戻る勇気を与えてくれました。


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パソコン


パソコンは

色々な名人達の

共同の仕事場。

絵を描く人もいれば

文章を書く人もいます。

計算する人もいれば

ゲームの達人もいます。

印刷屋さんに郵便屋さん、

地図で道案内してくれる人もいます。

これらの名人達は

ダメな私の手となり足となり

口となって

色々な可能性を一つ二つと

生み出してくれています。

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花のニックネーム


私の身近にいる女性達に

こんな花のニックネームをつけました。


単純で素朴なあの人は

チューリップ。

そのココロは、描き易く、親しみ易い…。


いつでもどこでも歌声が絶えないあの人は

ひまわり。

そのココロは、やたら明るい…。


しゃべり出したら止まらないあの人は

さつき。

そのココロは、口がいっぱいで賑々しい…。


メイン料理より、つけあわせのレタスやパセリからムシャムシャやるあの人は

すずらん。

そのココロは、アマノジャク…。


人を笑わせながらも、どこかに憂いをのぞかせるあの
人は

すみれ。

そのココロは、影がちらほら見え隠れ…。


顔を合わせばお小言が出るあの人は

カーネーション。

そのココロは、お母さんの香り…。


そしてついでに自分自信は

月下美人。

そのココロは、私の本当の美しさはめったに見られない…。

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輝いて生きよう

(三重県身障者センター援助棟ソング)


六時半

おはようコールの援助棟。

洗面、食事、洗濯、掃除、

たとえ人の手を借りてでも

自分の責任でできる喜び

ここにはあるよ。 

一身田の空の下

心の扉もひらきましょう。


我ら皆

やる気満々援助棟。

音楽、スポーツ、パソコン、工芸、

たとえ人並みにできずとも

自分のやり方で、できる事から

始めてみよう。

一身田の空の下

いのちの輝き集めましょう。


夕食後

思い々々の援助棟。

おしゃべり、カラオケ、テレビに、ゲーム、 

そんなささやかな楽しみは

なくした思い出と出会うひと時

くつろぎタイム。

一身田の空の下

あすへの絆をつなぎましょう。

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パンダさん


パ・パ・パンダさん

一声かければやって来る

まんまるお目々が可愛いね。

お口にささの葉くわえたら

ますますご機嫌ランララン

楽しく遊ぼうパンダさん


パ・パ・パンダさん

パソコンかちゃかちゃいじっては

宝の軍団ピーアール

みんなの幸せ祈りつつ

ふれあい求めてパンパパン

ネットの架け橋パンダさん


パ・パ・パンダさん

みんなの手引きで登場だ

まんまるお目々が優しそう

大きな頭が重たそう

ゆったり楽しくのんほほん

ぼくらの架け橋パンダさん


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ミッチー依存症
 

あなたに抱きしめられながら

私が診断したあなたの病名は

「ミッチー依存症」


「私何もできないからダメダメ」と

笑って首ふる私を

「そばにいてくれるだけでいいんだ」と

ちょっぴり強引に引き寄せたあなた。

いくらそう言われても

何の役にも立たない奥様では

自分の価値も薄れて行く。

今まで色々なことと戦い続けたあなただから

この辺で一息入れて笑ってもらおうと

砕けたお笑い話に徹した日々。

段々と笑い声や歌声が響くようになって

ヘルパーさん達とも楽しさ分け合い

よしよしこれが私達の家庭。


近くのスーパーマーケット。

私が指示したものをあなたが取ってくれて

私の車椅子のステップに置いたカゴに放り込み

レジに運ぶ…。

これも私が夢みていた一場面。

二人分合わせた四本の手のうちの

あなたの右手一本しか利かないから

散歩帰りによく立ち寄る公園で

一つのアイスモナカを二人でかじり合ったっけ。


「こんな幸せな日が来るなんて夢しゃないかしら」

何度かほっぺを突っつき合ったけど

幸せすぎて

悪魔の忍び寄りに気づかなかったバカな二人。

巧妙に仕組まれた罠にはまって

一瞬のうちに引き裂かれ

二度と会えなくなったあなたと私。


私も抜け殻のようになり

あなたも何もかもなくしてしまいましたね。

でもね

あなたが着せてくれたウエディングドレスと

ゆかた姿の私は

永遠にあなただけのものよ。


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