ポエム3

甥や姪の誕生で、すっかりおばさんに…。そして、クリスチャンとしての姿勢にもちょっぴり目覚めた頃のノートより


目 次


アイノス(賛美)  インスタント受講生  おとぼけ人生

おばさんと私  おやつ時  お願い  お腹の赤ちゃん

カンパーイ  きずな色々  ゴスペルジャンボリー  ひっかかる心で

ペゲ(泉)  ホワイトディー  メリークリスマス  ワープロ君  

案内状  一人ぼっち  影響力  夏の取り決め事項  記念撮影

芸術の花  結婚式  厚かましさも宝物  先生  散歩道のように

手紙を書きたくなる時  笑顔何より  親心  寸劇、ザ・結婚式

待ってます  電話  当然すぎる成り行きで  奈良友愛旅行

  二つの慕情の向こう側  年賀状  白ゆりのプーケ

無言の自己主張  優太くん  郵便屋さん  恋人達よ

「はぁいって}  50%ずつ  Uターン葉書 












                                         トップヘ戻る










アイノス(賛美)


アイノスってなあに?

それは神様へのラブソング。

アイノスってなあに?

それは神様へのラブコール。

天と地の初めから

私たちの時代まで

愛の息吹きかけ

守って下さるお方に

真心こめて、アイノスで…。

お応えしましょ、アイノスで…。


アイノスってなあに?

それは神様へのラブソング。

アイノスってなあに?

それは神様へのラブコール。

アイノスってなあに?

それは神様へのラブソング。


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インスタント受講生


仕事を離れたプライベートタイムに

私の好きなお好み焼き持って

この部屋に遊びに来てくれた友。

いつもと違う内容の訪問だから

こちらも違う横顔で応じようなんて

その彼女一人を相手に

ほとんど押しつけ気味に開いた

思いつきのワープロ教室。

講師の重い口の説明を

忍耐強く聞き取り

キーの組み合わせや切り換え操作で

望みの文字画面に引き出し

ポンッとあざやかに漢字変換…。

「今度目には

みんな抜けていっとるやろに」

なんて

頭を振り振り帰って行ったけど

まあ、それも

気まぐれ教室の

インスタント受講生だから

致し方なし!。


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おとぼけ人生


人を傷つけ

自分も傷つく事を恐れ

ダジャレや

きれい事ばかりでごまかしている

君のらくがきなど

人の心を捕えられないよ…と

先輩からのご忠告。

でも、こういうおとぼけ人生が

私の生き方であるような気もするから

今更真実味に迫るものなど書いても

返って自分のカラーが

薄れていくような気がするのです。

まるっきり筋の通らぬ

屁理屈でしょうか?。

現実から逃げる為の

口実でしょうか?。




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おばさんと私


化粧品店と薬局かねた

小ぎれいなドラッグストア−の

人生の香り豊かなおばさんは

私の言う事の一つ々々に感心してくれ

ハートのあちこちくすぐられる思い。

おばさん、

本当に私そんなに感心される程

かしこい女でも

すてきな人間でもありませんことよ。

それどころか

どうしようもないダメ人間なのに…。

いいえ、おばさんが

いつもいつも感心してくれるのは

そのダメ人間そのものにしか見えない私が

思いがけずポツンと

当たり前の口を利いたりするからかも…。


おやつ時


口に入れた食べ物を

回すのが下手な私の口に

無動作にミカン放り込んでくれながら

どなたかと比べて

君に食べさせるのは楽でいいと

いかにも気軽に

付き合ってくれているような人。

でも、そのあなたが楽な分だけ

こちらは結構大変なんです。

あなたがそれに気付いてくれるの

待ち切れなくて

ついにこちらからズバリのおやつ時。



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お願い


未来を奪われた彼に

せめて今日の喜びを…。

短くなったその分だけ

深く、熱く生きられたら…。

そして、最高の思い出を胸に

旅立って行けたら…。

そんな思いを込めて

彼のあこがれの女性であるあなたに

お願いするのです。

もう一度だけ会ってやって下さい!

もう一言だけ声をかけてやって下さい!

彼がそれを受け止められる間に…。



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お腹の赤ちゃん


母となる人のお腹の中で

世に出る準備を

着々と進めている赤ちゃん。

今はどこに行くにも

何をするにも

あなたと一緒の人でさえ

あなたの手を握る事も

顔を見る事もできないんだから

今のあなたは一番近くて、一番遠い

とってもとっても不思議な存在。

その神秘の世界から

近い将来歩く為の足

情報キャッチの為の耳

お話や味わう為の口

呼吸とかぐ為の鼻

あらゆる動きの為の手

それらのもののステーションとなる頭など

どこからか贈られてくる一つ々々を

旅支度に身につけ

首を長くして待っている人たちのもとに

もうすぐ「オギャア〜」の第一声…。




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カンパ〜イ


これから二人で描き出す

真白な日々にカンパーイ!

青いのどかな海の時にも

赤い激しい炎の時にも

いつも神様真ん中にした

三本の筆使うならば

ハレルヤ絶えない微笑みカラー。


これから二人で建てあげる

小さな家にカンパーイ!

冬の身を切る雪の朝にも

夏の激しい嵐の夜にも

愛の柱を真ん中に立て

信仰のきずな結び合えば

ハレルヤ崩れんクリスチャンホーム。




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きずな色々


いつも皆さんの

お心にかけていただいている

幸せ者の私だから

その分私も多くの人に心を向けて

共に祈り

共に学んでいきましょう。


健康面での弱さを訴え続ける

父母や祖父。


ご家族が心配してくれる故のきびしさから

青春の行動も

起こし難くなったあの友。


荒海覚悟で乗り出した

若い弟夫婦の船。


二世誕生を待ちわびる

甘いムードの続く妹夫婦。


子育てに奮闘中の

あの友、この友夫婦。


お仕事通してのおつき合いの終りは

時間の問題と思われるヘルパーさん。


私のやる事なす事にケチをつけ

きびしいお目々でにらみつける兄貴分。


アルバイトでこの近くに来た時には

必ずご機嫌伺いに寄って下さるおば様。


楽しいレター交換を通して

全てを語り合えるペンフレンド達…。


色々なきずなで結ばれた大切な人たちよ、

これからも手をつないでくれますか?。




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ゴスペルジャンボリー


「はじめまして!」

小さな夢の一つ々々が

大きな愛に結ばれて

晩秋の紀南の空に

ゴスペルの星輝かん…。

あなたと私のジャンボリー。


「歌いましょう!」

確かなきずな一人々々の

耳から口に、ハートへと…

歌声のかけ橋つなぎ

青春の窓ひらき合う

すてきな出会いのジャンボリー。


「いつか又ね!」

神様、今夜一人一人に

豊かな愛の約束を…。

ゴスペルのしらべの中で

それぞれの明日見つめつつ

新たな旅立ちジャンボリー。




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ひっかかる心で


どんなにいいお話も

どんなにきれいなものも

どんなにおいしいものも

どんなに肌ざわりのいいものも

それを只耳で聞くだけ

目で見るだけ

口に入れるだけ

手でさわるだけでは

そのままでしかありえないけど

何かのきっかけで心にひっかかる時

それが例えくしゃくしゃの紙くずであっても

思いがけない作品の材料ともなり

輝くものに生まれ変わるから不思議。

見るもの、聞くもの、食べるもの…

すべてをそのままでは過ぎ去らせない

ひっかかる心をもって

一日々々を

詩や、日記に、綴っていけたら…。



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ペゲ(泉)


僕らは神の御国の泉、ペゲ。

僕らは愛の広場の泉、ペゲ。

心の底から湧きあがる思い

詩とメロディーにのせて

渇いた心うるおす為に

今君のそばにある泉さ。

さあさ来たれ、僕らのペゲへ…。

さあさ来たれ、みんなのペゲへ…。



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ホワイトディー


昨日の集りの席で

我ら女性群の一人々々に

箱詰めのお菓子プレゼントしてくれたのは

M.Mさん。

私とは初めて顔を合わせた間柄!。


バレンタインのお情けチョコの反応はおろか

私が食べてるクラッカー「ちょうだいね」と

ちゃっかり横から失敬していったのは

KN.君。

私とは13年間姉弟の間柄!。


思いをよせる人には届けられず

あげた人にはまた取られ

顔さえ知らなかった人から

思わぬもの頂戴し

悩む事多い人間関係の中の

面白い一面に触れた

ハッピーホワイトディー。




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メリークリスマス


誰もが口にする「クリスマス」。

プレゼントをもらう日だったり

ツリーを飾る日だったり

パーティーをひらく日だったり

ケーキを食べる日だったり

商売のかき入れ時の日だったり

人それぞれに思惑は違っても

ぜかしらワクワクウキウキ

胸のときめくこの日。

だけどその

ワクワクウキウキの本当のみなもとは

ケーキやツリーなどとは

比べ物にならない程

大きな大きなお二人の愛のお心。

ほろびるしかない私達を助ける為に

愛する一人子を贈って下さった

もう一人のお父様の身を切るような愛と

そのご計画に従い

人の形をとって誕生された

御子イエス様の覚悟の愛…。

このお二人の

すばらしいコンビプレーの愛に

手と手取り合い

「メリークリスマス!」

心と心合わせて

「メリークリスマス!」




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ワープロ君


かなタイプ打つ私の前に突然現れ

新風巻き起こしてくれた君。

表現力の乏しい我がらくがきの世界を

一挙に広げてくれた君。

私の心の花園に

様々な文字の花咲かせてくれた君。

君の事を気難しがり屋だなんて

先入観で見る人達もいるけど

ミスタッチなど簡単に修正させてくれる

君の優しさ、寛大さ…。

一般的に見れば

優しい心の持ち主には

お利口さんはあまり見られないものだけど

君の事を研究すればする程に

底深い能力と巧みな技にも

只々感服するばかり。

我が頼もしき代筆機!。

素晴らしきパートナー!。

天才的魔術師!。

そう、まさに君は

言葉のプロフェッショナル!。




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案内状


オリンピック観戦に熱あげる

秋の日に届いた

バスツアーの案内状。

行き先は

16年前の我らの原点である潮の岬。

「あの潮の音の中に

青春が帰って来るかもしれません」

なんて

誘いの殺し文句。

今一番青春の日を懐かしがっているのは

きっとあの人…。

これまでのどの行事の案内状の中にも

連絡先として

いつも三人の名前と電話番号があったのに

そこからフッと彼の名前が消えて

その近況を察するには十分。

坂道転がるように進む悪条件の中

ますます周りにきびしい目を向け

今のすべてを左手のレバーに込める彼。

何事もなかったかのごとく

いつの間にかそこから消えた名前の裏に

そんな彼の横顔がのぞける

バスツアーの案内状。



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一人ぼっち


部屋にポツンと一人でいる時の

自由な発想もたらしてくれる

気ままな一人ぼっち


大勢でいながら

みんなの輪の中に入り込めない

淋しい一人ぼっち。


あなたと一緒にいるのに

別々の思いしか発見できない

一人ぼっちずつの二人。


こんなふうに

色んな一人ぼっち経験しながら

それに逃げ込んだり

それに挑んだりの私。


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影響力


「私が来てから

あなたも変わったでしょう」

今までに幾度となく聞いた

こんな押しつけ言葉が

ふと彼女の口からも飛び出して

ちょっぴり残念な訪問日。

自分には何らかの影響力があると

誰もがそう思いたいものなのですね。

自分で思うより

相手から思われる…

彼女には

そんな人であってほしかったのに。



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夏の取り決め事項


太陽の季節

汗の季節のど真ン中

誰よりもうんざり気分の内心

自分自身でごまかすように

「暑いときに「暑い」「暑い」言うても

何にも面白くないから

もう言わんとこうよ。

もし言うたら罰金100円ネ」なんて

彼女との間に

一方的取り決め事項をつくった私。

さぁ、この一夏

ステキに意地を張り合い

楽しみ合いましょう。




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記念撮影


初めて招待された友の結婚式。

その花嫁と花婿を囲んでの

記念撮影に

入れていただく事になり

「もうちょっと右へつめて!」

「そこの人もう少し前へ!」

「その上へあがって!」など

カメラマンの指示の声のとび交う中

ふと気がつけば

何と

花嫁のお母様の膝に抱っこされてる私。

出来上がった写真にはきっと

あたかも花嫁の家族の一員のような

デッカイ顔の私が写っている事でしょうに。

厚かましさもここまでくると

批判する人もなく

注意をうながす人もなく

只々自分で笑ってしまうばかり。




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芸術の花


花びらや葉っぱ一枚々々の型紙を作り

それを布地にあてて形を切り

色を染め

組み合わせて作るクロスフラワー。


頭の中にイメージ描き

小さな点の一つ一つをつなぎ合せ

埋め合せ

キー操作で作るワープロフラワー。


それぞれの花を愛する心

美を愛する心から生まれる

技術の花…。


見る人の心なごませ

人と人との間の見えない壁破らせる

ふれあいの花…。


枯れる事なく

しぼむ事なく

いつまでも咲き誇れよ

我らの手の中、胸の内…。


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結婚式


一年半前

多くの人々の祝福の中

人並みの結婚式と披露宴で旅立った

もう一人の人の花嫁姿は

その何時間か後で

いとこが撮って来てくれたビデオで…。


時移り

今日は君達の結婚式。

ごく内輪の者と友の見守りの中

お互いの持ち味カラーを受け入れ合うべく

白いスーツとドレスで

神の御前で誓いを立てる君達二人。


周りの者の心を乱し

大変な交際期間を乗り越え

この時に至った君達の門出に

この私も立ち会うことになるなんて…。

まことの神様の前で

誓いを立てる二人だから

私をこの場に送られたのか?

それとも、私を招く為

こういう形の挙式を

計画させて下さったのか?

その深い御心は私には分からないけど

多くの人の心を騒がせた分だけ

これからは周りとも仲良く

幸せ分かちあえる家庭を

築く事ができるようにと祈るだけ。




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厚かましさも宝物


いつも自分のそばに居て

世話を焼いてくれる人が

ちょっとそこまで出かけたり

何かのご用で

どなたかお客様が

お見えになりそうな気配の時

気持ちとは裏腹に

どこかに負担がかかり

ついつい

余計な力に支配されてしまう彼…。

そのデリケートなハートが

自分ばかりでなく

周りの人まで縛ってしまう

彼の辛さを思う時

いつもの人が居なくても

その時そばに居てくれる人に

必要な事をお願いでき

突然のお客様の前にも。

不恰好な自分自身をさらけ出せる

この私の厚かましさが

とてもすばらしい宝物に

思えてくるのです。



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先生


ケガした右手が教えてくれるものは

右手の使えない

日常生活のもどかしさ。

人に何かを頼んだ後の

待ち時間の長さ。

毎日の忙しさに代わった

退屈な時間。

相手も分かっている筈の事を

言わねばならないみじめさ。

仕事の相棒なくした左手の

寂しいつぶやき。

両手ともダメな我が子の

ちょっとしたアイデアライフ。

そして何より

使える右手の素晴らしさ。


ケガした右手は

それまで気づかなかった事を

優しくきびしく教えてくれる

あなたの素敵な先生!




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散歩道のように


窮屈そうなイメージの短歌の世界を

自分のカラーに染め上げて

自由気ままな散歩道のように

ハミングしながら

スキップしながら

ペンを走らせているあなた。

ごく平凡な日常会話の中の

何者かへの批判やグチ。

お得意の料理や好きな食べ物。

目を閉じるといつも浮かぶ恋の対象者。

過ぎ去った思い出の数々。

これからへの不安と期待。

取り替え不可能なたった今という時間。

それら誰の心にもある

アリキタリのものを

五、七、五、七、七の文字の中

押さえつける事なく

閉じ込める事なく

悠々羽をのばさせ

在るがままの姿での

一人歩きを許している…

そんな親バカさんのような

あなたの歌の世界を

私も今のぞいて来たところ。

初めてだけど

どこにでもあるような散歩道を

ぶらぶら歩く時のように…。




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手紙を書きたくなる時


手さぐり人生続ける彼女の

その手で触れたものなんか

気持ち悪くて

とても口にする気になれないと

そんな攻撃ばかり受けていたから

ひとふさのミカンむいて

口に入れてやった人が

喜んで食べてくれた時の

彼女の中に湧き起こった感動の波…。


まさか

あの時食べさせてもらったミカンの事で

彼女がそんなに

喜んでくれていたなんて…。

梅雨明け間近の雲便りで

その事を知らされた時

なぜだか無性に

彼女に手紙を書きたくなりました。




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笑顔何より


体の不調や精神的モヤモヤなどで

自分だけでなく

周りの者の心まで痛めさせた日々。

そんなあなたのハートから

プツンと何かがふッ切れて

久々に戻った笑顔と笑い声。

「今度クッキー焼いて持って来るわ」なんて

うれしい約束で喜ばせてくれたけど、

いいえ、本当は何も持たずとも

時々その笑顔だけ見せに来てくれれば

もうそれで十分!




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親心


自分達の意見を主張しても

押しつけきれない親心。

「放っとけ」などと

ぶっきらぼうに放ちながらも

世話をやかずにはいられない親心。

言うこと聞かない子供達に

腹立てながらも

ご機嫌そこねきれない親心。

「そんなとこらへ行かんでええわ」と

口では言いながらも

それ用の洋服仕立ててくれる親心。

そんな親心のせつなさ

ちょっぴり胸にしみ込ませながら

一段一段人生の階段

のぼりつめる私達…。

もうしばらく

身勝手をお許しくださいますか?



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人生迷路


人生迷路の壁の道

クエッション、クエッション、さぁどっち?

目標、それはね、イエス様!


人生迷路のただ中で

クエッション、クエッション、だれの声?

招きのお言葉、イエス様!


人生迷路の終りには

クエッション、クエッション、何を見る?

新たな希望と、イエス様!




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寸劇、ザ.結婚式


彼にあこがれる彼女と

彼女のあこがれに優しさで応える彼。

そんな二人をなんとかしてやりたくて

お遊びの寸劇係の一員ということを利用し

又とないチャンスのいたずら作戦開始!

結婚式のワンシーンの台本書いて

その主役の花婿と花嫁には

もちろん例の二人をご推薦。

そんな独断もめでたく受け入れられ

いよいよ本番。

ベールに白いドレス

ブーケの花束持つ彼女と

そのままのスタイルに

蝶ネクタイだけキリリと締めた彼が、

ウェディングマーチのひびく中

座布団のバージンロードの上をご入場。

名演技で二人を引き立てる

変な外人神父役の前に立ち

ユーモアたっぷりの花婿の彼と

はにかみがちな花嫁の彼女…。

陰謀によりこうして

結婚式にまで追い立てられた二人だけと

逆にこれからはこの事を盾に

ますます見せつけられそうなムード。

どうぞお手やわらかに願いま〜す!




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待ってます


誰かが何かにつまずいたり

くじけそうになったりする度毎に

その熱い言葉とハートで

ぐいぐい引っぱって

立ち直らせてくれたのに

今度はその私達みんなしても

あなたのお気持ち

盛り返してもらうに至らず

ごめんなさい。

中でも一番手を焼かせた私だから

せめて精一杯の思いを

何かの形に変えて示したくて

勇気をふりしぼっての

あの日のデュエットの申し込み。

残念ながらプイッとそっぽを向かれたけど

でももし一緒に歌ってくれたら

私の方が泣いてしまったかも…。

あのつれなさも

あなたの優しさだったのかも知れません。

私達の十八年の足跡を振り返りつつ

今はただ待つだけです。

その胸にたまったものを

きれいサッパリ吐き出した後で

又一緒に何かやれる日を…。



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電話


電話の苦手な私が

彼からの呼び出し電話に

仕方なく応じた時の事。

案の定

私の方からのひと言が仲々伝わらなくて

その同じ言葉を、なんと

二、三十回も繰り返したっけ。

「リーダー…」と、そのたったひと言が

うまく伝えられないもどかしさ

いらだちよりも

辛抱強く分かるまで聞き続けていてくれた

電話の向こう側に

確かな友情が感じられ

不思議な嬉しさが残ったもの。


耳のハンディ−乗り越え

オペレーターとしての道を歩み出した

友への手紙に

何年か前のそんなひとコマ抜き書きし

声援おくる晩春の午後。




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当然すぎる成り行きで


二つの賛美の心を

一つに結ばせたもうこの日。

あなたのこのご計画に

二人が素直に従い

互いに引かれ始めたのが先か…?

それとも周りの私達の心に

二人がこうなる事の予感を

与えて下さったのが先だったのか…?

打ち明け話された時

あまりにも当然すぎる成り行きに

本当にこんな想像通りでいいのかと

ついつい

違う人の名前出してみたりしたけど

神様、あなたは私達の予期せぬ奇跡も

いっぱいいっぱいなさるけど

こういう事もなさるのですね。

さわやかな秋の日の

若い二人の新たな旅立ち、

おめでとう!

主の御業たたえる

新しい賛美の家のスタート、

おめでとう!




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奈良友愛旅行


暑さ真っ盛りの

おかしな4人連れは

仏の里、奈良への友愛旅行。

友の腕にぶら下がり

汽車から電車

バスにタクシー乗り継いで

壺坂寺、十三重の塔、石舞台古墳。

歴史の重み今に伝え存在する

名所旧跡巡りの旅は

胸の中のよけいなもの砕き

大事なものだけそっと

呼びいれてくれるよう。

ただ一つ

最後まで邪魔ッ気だったものは

ぶら下がった人に寄せては返す

どうにもならない感情の大波小波…。



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人にバカにされるのが悔しいから

いい服着なきゃあ!。

持ち物を揃えなきゃあ!。

いい家に住まなきゃあ!…。

こんなふうに毎日毎日

他人の目や口に縛られて

さぞかし窮屈な事でしょう。

そのがんじがらめの縄を解いて

あなた自身の内面からの光を

輝かせてください。

その手の中にある本当の自由を

楽しんで下さい。



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二つの慕情の向こう側


同じ相手に

同じような思い抱く人がいて

その思いが砕かれてしまったのを

彼女自身の口から聞かされた時

突然私の口からもあふれ出た

彼に対する気持ちの告白話…。

好きになってしまう事への恐怖感!

対等な立場に立つ事望み得ぬ辛さ!

突き離し切れない女心のじれったさ!

もしもそちらの関係が

ずっと良い方向に進んでいたなら

永遠に自分の胸の内にだけ

閉じ込めておいた筈の事なのに…。

皮肉な事に結ばれた

二つの慕情の向こう側

寝ぼけまなこの彼はいったい何者?



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年賀状


年の初めに

皆様からいただく年賀状。

これだけで辛うじてつながっている

自己反省に迫られる

人間関係も多くあるのに

なぜか年々枚数だけが増えていって…。

そのハガキの束の中

一人二人と女友達の

住所や名字が変わっていって

「へえ〜、彼女も結婚したのか…」と

初めて知らされる事度々…。

今年届いた45枚の年賀状。

なんとあのおば様の

住所と名字が変わっていて

思わず「ほォ〜」のもらし声。

遅咲きの花…

いえ、二度咲きの花というところかな?。

住所も名字もドッシリ安定した女から

皆様方へ

まずは人並に

「明けましておめでとう!」。




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白ゆりのブーケ


純白のウェディングドレスに合わせた

白ゆりのブーケ。

手間をかけ

心をこめた分だけ大きくふくらむ

完成のよろこびと

そして

贈るよろこび。

花嫁と花婿にも手伝ってもらい

お姑さんとのつき合いに悩む人を

うらやましがらせた程のブーケだから

本当にそのようなきずなの

土台となってもらいたし!。



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無言の自己主張


「何をくずついているんだ?」

「返事ぐらいしろ!」

「もっとハキハキした子になれ!」…。

我が子の何かをつかみきれない親の心

じらし続ける君だけど

あれやこれへの反発心

面と向かってぶつけられない質の君だから

同意できない事に無言でいるのは

君の精いっぱいの自己主張なんですよね。

君と同じかたちの自己主張しか

できない私だから

よく分かるのです!

何も言えないのです!

だからこうして書くのです!




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優太くん


あお向きの状態から

くるりと寝返りがうてるようになって

それがいかにも嬉しそうな優太くん。

もうすぐお座りができるようになり

ハイハイするようになり

あんよを踏んばって立つようになり

よちよち歩くようになって

これからどんどんどんどん

自分の世界を広げて行くのでしょうね。

その名前に託した

パパとママの願い通り

優しくたくましい子に育ってくれるよう

この変てこ伯母ちゃんも祈ります。




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郵便屋さん


孤独な友への手紙

郵便屋さんに託したら

思いがけず受取人より先

郵便屋さんに喜ばれ

早くも差出人までハッピー気分

過去の試練を

今の土台に変えている

そんな郵便屋さんだから

人の寂しさ

自分の寂しさとし

人の喜び

自分の喜びにできるのでしょうね。

こんなふうに

心のふれあい大切にしてくれる

郵便屋さんに運ばれて

友のもとに届く手紙は

切手の代わりに

郵便屋さんの朗読サービス。



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恋人達よ


好きな人ができると

お互い自分に対する相手の目が

気になってしまうのですね。

彼の事を話しながら

ヘアーやバストの形気にしたり

彼女の顔を見たとたん

ひげづらで出かけて来た事の

反省しきり…。

目に見えないものに引かれあった筈の

そんな二人には

そんなふうになって欲しくなかったのに…。

そう思いながら

やはり私も好きな人の前では

少しでも自分をよく見せようと

相手の気持ちさぐっては

同じような意見出してしまうんだから

しょせん恋心なんて

見栄ッ張り以外の

何ものでもないのですね。

だから恋人たちよ、

ごまかし続ける事なかれ!

そして

ごまかし通される事なかれ!




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「はぁいって」


お母さんのお腹から飛び出して

九ヵ月目のあき絵ちゃんが

初めておぼえた言葉は

「はぁいって」

それはお返事の「はぁい」の意味なのだけど

語尾にちょこんとおまけがついているのは

「あき絵ちゃぁんって呼ばれたら

『はぁい』ってお返事するのよ」と

繰り返し繰り返し教えられているうちに

はぁいって…と、そこまでを 

一つの言葉としておぼえちゃったのだとか。

そのおまけの確かな訳を聞かされて

初めて大納得の

「はぁいって」

周りの大人の一人として

ちょっぴり責任感じさせられる

「はぁいって」

下の前歯二本の

可愛いお口から出る

「はぁいって」


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50%ずつ


人に何かを期待したら

相手の気持ちには関係なく

裏切られる結果に終わる事が多いので

どんなに素敵なお話がもちあがっても

素直に喜ぶ心の裏側で

疑いの心を半分もつようになった私。

期待と疑い50%ずつもっていたら

たとえ残念な結果に終わっても

がっかりしたり

腹を立てたりの感情も

50%に押さえられ

残りの50%で許してあげられるから…。

人との関係に

こんな計算持ち込むなんて

なんというずるいやり方だろうと

自分自身に嫌悪しながら

どうしても百%出し切ってしまえない

臆病な私。



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Uターン葉書


「あて所、探し当りません」の赤印が押され

舞い戻ってきた葉書は

北海道にある

お菓子の製造販売会社へ行く筈だった

注文書き。

今までご縁のなかった

ただっ広く白いイメージの北海道。

そこを旅して帰って来たと思えば

行き着けなかった事へのぼやきより

「雪はもう溶けてたかしら?」

「どんな人の手から手へ渡って旅したの?」

などなど

おみやげ話の催促がしたくなる。

だってこの葉書は確かに

私がまだ行けない北海道へ行って

帰って来たんだもの。




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